ISAS宇宙放射線シンポジウム「太陽研究の新展開とSOLAR-Cへの期待 」

アナウンス

ISAS宇宙放射線シンポジウム「太陽研究の新展開とSOLAR-Cへの期待」
2011年1月17-18日 JAXA 宇宙科学研究所 相模原キャンパス 新A棟2階会議室

 「ひので」を始め、今年2月に上がったSDO衛星による観測など昨今の太陽研究には著しいものがあります。 これら最近の太陽研究の進展を踏まえ、次期太陽観測衛星SOLAR-Cの提案を具体化し、 検討をより深めないといけない時期が近づいております。 先の天文学会秋季年会においては太陽研究者連絡会開催のタウンミーティングが行われましたが、 より議論を進めるために下記日程において、SOLAR-C国内会議を開催します。 今回は、特にA案、B案の優先度に対し、国内コミュニティーの意向を集める最後の機会にもなるかと思います。

 SOLAR-Cの内容については現在準備している中間提案書が元になります。 中間提案書とJSSACが準備しているホワイトペーパーは12月末までには公開予定です。 これらを熟読の上、ご参加のほどお願いします。 研究会はそれそれの案の魅力(ディスカバリースペース)、 問題点を浮き彫りにすべく、重要サイエンスを軸に自由議論形式で進めたく思います。 議論のたたき台はパネラーの方(予定)にお願いしますが、 主旨に沿った発表も受け付けます。 両案のサイエンスケース、「ひので」等の最新の成果に基づくSOLAR-Cへの期待、 将来計画や将来の研究分野の展望に基づくSOLAR-Cへの期待など、 さまざまな観点からの議論を期待しております。 今後の日本の太陽研究の方向性を決める大事な研究会となりますので、 両案に対する優先度の意見表明を期待します。

世話人:末松芳法(国立天文台)、草野完也(名古屋大学)、坂尾太郎(JAXA)、一本 潔(京都大学)

アジェンダ/プレゼン資料

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    1. 始めに

    • Solar-Cを取り巻く現状、12月のJSSAC議論の概要、会議の目的など (常田)

    2. SOLAR-C Plan-A/Bの概要、サイエンスおよび観測機器

    • Plan-A 提案概要、サイエンスと装置案 (関井)
      • Plan-B 提案概要、サイエンスと装置案
        • B案全体説明(ミッションサイエンスゴール、衛星概要も含む) (清水
        • 1.5m望遠鏡のサイエンス(彩層磁場)と装置概要 (勝川
        • UV分光望遠鏡(LEMUR)のサイエンスと装置概要 (清水)
        • X線撮像望遠鏡のサイエンスと装置概要 (坂尾)

      3. 両案から見たサイエンスの重要性、実現性、ディスカバリースペースは?

      • 光球の対流と磁場の相互作用(磁気要素、黒点)、Local Dynamo (一本石川飯田)
      • 彩層・コロナ加熱 (勝川鹿野)
      • ヘリオフィジクス(CME、惑星間空間) (磯部)
      • ダイナモ研究へのSOLAR-Cへの期待 (横山常田)
      • 太陽風研究のSOLAR-Cへの期待 (鈴木)
      • SOLAR-C A/B案における極域観測とは (下条)
      • フレア観測 (坂尾)
      • フレア・トリガー問題に関するSolar-Cの展望 (草野)
      • リコネクション (今田)

      4. 他の将来計画との関係、相補性、協調性

      5. タウンミーティングII

       どちらの案を優先すべきか?(さまざま観点から)
       10年後の日本の太陽研究はどうあるべきか?

      6. まとめ

      • SOLAR-C国内会議 最後に (常田)