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National Institutes of Natural Sciences

「ひので」が見た金環日食




イメージ画像(クリックで拡大)

太陽観測衛星「ひので」は、2011年1月4日に起きた日食を観測しました。 この日食は地上からは部分日食として見えましたが、地上680kmを周回する「ひので」は金環日食として観測しました。「ひので」は打ち上げから5年目を迎えますが、その期間に軌道上から部分日食だけでなく皆既日食(2007年3月19日)と今回の金環日食を観測できるのは、たいへん珍しいことです。

「ひので」は合計3回月の影に入り、2回目の18時8分から18時23分(日本時間)に北極付近の上空で金環日食を観測しました。画像では月は太陽中心よりも少し北側(上)を通過しています。

なお、当ページの記述は予告無く変更することがあります。御了承ください。

Internet Explorer で当ページが印刷できない不具合がありますので、当ページの 印刷用PDFファイルをご用意しました。ご利用ください。 (2011/1/8 追記)

ひのでがとらえた金環日食

X線望遠鏡による全面画像

可視光・磁場望遠鏡(SOT)による拡大画像

金環日食になる前の周回(1回目の日食)で観測された画像です。
  • 可視光・磁場望遠鏡(SOT)による拡大画像(静止画)
    • SOT視野に月の影が入り始めたころ (16時46分38秒 日本時間)
    • SOT視野に月の影が最大になったころ (16時47分58秒 日本時間)
  • 可視光・磁場望遠鏡(SOT)による拡大画像ムービー

    以下はmpeg1形式です。
  • 可視光・磁場望遠鏡(SOT)による拡大画像(連番画像ファイル)
    jpeg画像の連番ファイルをzipで圧縮したものです。 サイズは2048x1024の白黒画像で、33枚あります。

「ひので」軌道と月の影


月の影と「ひので」軌道
予報計算:相馬充(国立天文台)
(クリックで拡大)

今回の日食は、地上には部分日食帯しかなく、金環日食帯は地球より外側に来ます。 しかしそこにちょうど「ひので」衛星が通るため、金環日食を観測できました。 右図は「ひので」衛星で金環日食が観測されるときの地球と「ひので」と月の影の位置関係です。赤い線は今回の日食で部分日食が見られる地上の地域を示し、大きな丸は日本時間18時16分12秒の月の影、その大きな丸の中央にある小さな丸はその時間の金環日食帯、地球の外側にある破線の半円は「ひので」衛星の軌道を示しています。 「ひので」衛星は右から左へ移動し、月の影は左下から右上に移動します。
「ひので」衛星は1周約90分で地球の周りを周回しており、日食の継続時間はそれよりも長い、すなわち1周してもまだ日食が続いているため、「ひので」衛星からは複数回の日食を観測することができます。


ひので衛星のデータ処理について

観測データ(テレメトリデータ)は、機上のデータレコーダに蓄積された後、複数の地上受信局にて順次受信され、インターネット経由で神奈川県相模原市にあるひので運用室に伝送されます。そこでデータ処理が施された後に公開されます。 今回は通常の観測の中での日食観測となるため、衛星からデータが転送されて画像データとなるまでに2日程度時間がかかります。

解説:「ひので」から見た月の移動の様子:

「ひので」は、高度680kmで北極を移動する最中、日食帯を横切ります。 今回の日食では、「ひので」は合計3回月の影を通過し、そのうち2回目は金環日食、1回目と3回目は部分日食になります。

※ 図中の時刻は世界時


    ひのでから見た金環日食
    予報計算:相馬充(国立天文台)

  • 2回目: 金環日食

    2回目に日食帯に入るときに観測される金環日食は、月が太陽の西から現われ、東に向けて太陽面を横切っていきます。 「ひので」の移動速度は時速2万7千キロと非常に早いため、食の開始から終了がわずか約15分しかありません。


    ひのでから見た部分日食 1回目
    予報計算:相馬充(国立天文台)

  • 1回目、3回目: 部分日食
    1回目の日食は 16時41分から16時55分(いずれも日本時間)に起きて、月の影は右から入り左上に抜けて行きます。SOTでの観測画像ムービーは16時46分から16時50分までの最大食分前後をとらえています。


    ひのでから見た部分日食 3回目
    予報計算:相馬充(国立天文台)

    3回目の日食は 19時40分から19時50分までで、3回のうちでいちばん浅い部分日食になります。

過去の観測例

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国立天文台 ひので科学プロジェクト
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所
2011.1.6