SDASによる太陽データ解析環境のユーザへの提供終了のお知らせ

太陽データ解析システム(SDAS)ユーザの皆さま

 SDASをご利用頂き、誠にありがとうございます。2013年3月にSDASの運用が開始されてから、約5年が経過しようとしています。SDASを含む国立天文台天文データセンターの共同利用計算機システムは5年に一度リプレイスを行っており、現在、今年度末の新システム運用開始に向けて作業が行われています。この新システムにおいてSDASの構成が大幅に変わり、今回のリプレイス終了をもって、SDASによる太陽データ解析環境のユーザへの提供は終了となります。このページでは、新システムでの太陽データ解析環境の提供を説明するとともに、ユーザの皆さまにデータ解析環境の移行について説明させていただきます。


  1. SDASによる太陽データ解析環境提供の終了

     現行システムのシャットダウンをもって、SDASによる太陽データ解析環境の提供を終了させていただきます。具体的にはSDAS-VPNが使えなくなり、IDL解析サーバ(sagami.mtk.nao.ac.jp, suruga.mtk.nao.ac.jp)にloginができなくなります。同時に、IDL解析サーバ上でユーザの皆さまが作成したデータなどは全てアクセス不能となります。

    SDAS上にある皆さまのアカウントおよびユーザデータは、新システムへの移行は行われません。

    シャットダウン前にご自分の環境へデータ転送をお願いします。

    2018年2月13日(火)に現行のSDASはシャットダウンします。

    2月12日までにデータ転送をしていただくよう、お願い申しあげます。

     新システムでのSDASは、国立天文台の太陽関連プロジェクトによる共同利用をサポートするための、データアーカイブおよびデータ公開機能に特化したシステムとなります。現在Webサーバ (solarwww.mtk.nao.ac.jp, hinode.nao.ac.jp, solar.nro.nao.ac.jp)やFTPサーバ(solar-pub.nao.ac.jp)を使ったデータ公開を行っていますが、こちらは新システムでも以前と変わらずご利用することができます。

     またSDASシャットダウンに伴い、太陽観測科学プロジェクト(旧ひので科学プロジェクト)が運用している、国立天文台三鷹キャンパス中央棟(北)3階のひので共同利用室も閉室となります。2月以降に共同利用室のご利用を考えている方は、ご注意ください。

  2. ADC多波長データ解析システムによる太陽データ解析環境の提供

     SDAS上の太陽データ解析環境の代替として、ADC多波長データ解析システム(以後、”多波長システム”と呼びます)上での太陽データ解析環境を提供します。すでに現行システムでも、多波長システム上の一部のマシンで太陽データ解析(SSW+IDL)が行うことができます。ただし、多波長システムでは、SDASのアカウントは利用できません。多波長システム用の新たにアカウントを作成する必要があります。ご利用になりたい方は、以下のホームページからアカウントの利用申請をお願いします。

    多波長データ解析システム計算機共同利用

     多波長システムはSDASと完全に独立なシステムであるため、ユーザデータの引き継ぎはされません。多波長システムでSDASにて作成されたユーザデータを利用されたい方は、SDASシャットダウン前にご自身で、多波長システムへのデータ転送をお願いします。

     SDASでは、海外の研究機関に所属の研究者がアカウントを取得したい場合、“国内研究機関所属の研究者”を紹介者として指定すればアカウント申請が可能でした。しかし、多波長システムでは“国立天文台の職員”を紹介者として指定する必要があります。海外の研究機関所属の方で多波長システムのアカウントが必要な方は、国立天文台の共同研究者にご相談ください。また3月から稼働される新多波長システムでは、台内外からのセキュリティーに対する要望の高まりから、SDASのように海外の研究機関所属の研究者向けアカウントを容易に作成できなくなる可能性があります。まだ新多波長システムのアカウント作成のルールは確定していませんが、海外の研究機関所属の研究者向けアカウント作成時には、様々な書類の作成をお願いする可能性があることをお知らせしておきます。


    多波長システムの利用マニュアルは、

    国立天文台 天文データセンター
    データ解析システムユーザーズガイド

    に、また多波長システム上でのSSW+IDLの利用方法は、

    ADC 多波長データ解析システム上でのSSW-IDL使用方法

    に記載してあります。ご利用ください。

     多波長システムも1月から2月に新システムへの移行が行われるため、この時期にシステムの一時停止が行われる予定です。これらのシステム停止等の情報については、以下のページをご覧ください。

    Information from ADC