太陽観測科学プロジェクト
太陽は極平凡な恒星ですが、私たちから一番近い恒星であり、太陽系の盟主として君臨し、私たちのあらゆる活動に影響を及ぼしています。宇宙で起きていることのほとんど全てのことが太陽でも起きていると考えられていますので、太陽を理解することが宇宙を理解するための王道であり、最短コースでもあります。
太陽観測科学プロジェクトでは、人工衛星や地上大型施設を最大限に活用し、先端的観測装置も開発しながら、太陽物理学の先端的研究を進めています。ひので衛星の運用を宇宙科学研究所と協力して進め、ひので衛星のデータを用いた研究を支援しています。太陽観測装置により長期継続観測を実施し、データを共同利用に提供しています。取得されたデータの解析には、理論的な考察や計算機を用いたシミュレーションも研究に必要になりますので、大事な研究手法として支援していきます。
http://solarwww.mtk.nao.ac.jp/jp/ssobs.html
CLASP
「ひので」の成果に基づき、太陽の謎のさらなる解明のために計画された、太陽彩層の磁場を測るロケット実験。2015年9月3日に実施され、観測データの取得に成功しました。次期太陽観測衛星SOLAR-Cの実現に向けた予備実験としても重要です。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://solarwww.mtk.nao.ac.jp/Rocket_balloon_experiments/index.html
SOLAR-C
「ひので」の成果に基づき、太陽の謎のさらなる解明のためには、「ひので」よりもっと高い解像度で、太陽の表面からコロナに繋がる磁場やプラズマ構造を精密に測ることが重要だと考えられるようになりました。これを実現するために計画されているのが、次期太陽観測衛星SOLAR-Cです。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://hinode.nao.ac.jp/SOLAR-C/
平成25-29年度 科学研究費補助金 基盤研究 (S)
「太陽コロナ・彩層加熱現象に迫る-ひので・IRIS・CLASPからSOLAR-Cへ」
「ひので」の観測により彩層がダイナミックに活動していることが分かり、彩層の活動現象が彩層・コロナの加熱に重要な役割を果たしているのではないかと考えられるようになりました。そこで、NASA・IRIS衛星やCLASPロケット実験を通して彩層の物理量を詳しく調べ、次期太陽観測衛星SOLAR-C計画に確実な科学的・技術的目途をつけることを目的として、標記の研究が立ち上がりました。
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