次期太陽観測衛星(Solar-C)提案に向けた国内検討会議 2010

日時:2010年1月19〜20日
場所:JAXA宇宙科学研究本部(ISAS)A棟2階会議室
主催:Solar-C ワーキンググループ(JAXA)、Solar-C 検討室(国立天文台)

趣旨:
太陽観測衛星「ひので」が観測を始めて3年が経ちました。この間 ひのでは、可視、紫外、X線の3つの望遠鏡によって解像度や精度 において嘗てない良質なデータを提供し、太陽大気がプラズマと磁場 の織りなすダイナミックな現象で満ちあふれていることを明らかに しました。ひのでは太陽プラズマ研究に画期的な進展をもたらす とともに、予想もしなかった現象を数多く発見し、そして新たな謎 も生み出しています。太陽プラズマのさらなる探求のため、Solar-C ワーキンググループは次期太陽観測ミッションの検討に取り組んで います。
ひのでのこれまでの成果を概観し、次期太陽ミッションがめざすべき サイエンスの方向、装置に要求される性能や実現性、等を議論する 国内会議を企画しました。会議ではとくに現在検討が進められている 2つのミッションプラン、すなわち、黄道面脱出により太陽内部構造・ 太陽周期ダイナモ機構の解明をめざす「A案」、および、分光診断能力 の大幅な向上により彩層ダイナミクスを中心とした磁場散逸過程の解明 をめざす「B案」に焦点を当て、ワーキングループの検討状況の報告、 及び検討をおこないます。広い分野からの積極的なご参加と、より魅力 的なミッション提案の策定に向けた活発な議論を期待しています。

世話人:
一本潔、永田伸一、磯部洋明(京大)、坂尾太郎(宇宙研)、渡邊鉄哉(国立天文台


1. はじめに

2. Solar-C サブWG報告

3. スペース・実験室プラズマ等からのコメント

4. IRIS、大型地上望遠鏡とB案

5. Solar Orbiter、SDO とA案

6. Solar-Cでめざすサイエンス、A案 vs B案

7. まとめ