「ひので衛星といっしょに太陽を観測しよう2017」 ~2017年7月31日から8月5日,8月7日から12日に実施~
「ひので衛星といっしょに太陽を観測しよう」(略して、ひのでといっしょ) は2010年以来、毎年夏(7-8月)と冬(12月)に行っているひので衛星と中高生 (及び科学館・公開天文台など)との共同観測キャンペーンです。 今年は、 2017年7月31日(月)から8月5日(土),8月7日(月)から12日(土) に行います。
ひのでの観測データは、研究だけでなく教育目的にも利用することが奨励されています。共同観測の期間には、中高生たちが観測している正午付近の時間帯に、ひので衛星で太陽の活動領域や全面像を観測します。この機会に、中高生たちが科学クラブなどの課外活動で行っている日頃の太陽観測結果と、 ひので衛星の観測画像を比較し、自身の研究活動に役立てることを目指しています。これまで 25の学校と施設から観測報告がありました。参加した学校の中には、観測結果を各府県の学生科学賞・クラブ発表会などで発表しているところもあります。昨年は、「ひのでといっしょ」に参加した埼玉県立浦和西高等学校が太陽フレアの観測に成功し、日本天文学会春季年会ジュニアセッション(場所:九州大学)で発表しました。
この共同観測は、海外の太陽研究者からも高く注目されています。
本格的な極小期はまだ2,3年先と思われます。そこで、
・極小期に向かう黒点の出現状況に注目する。
・プロミネンスやフィラメントの出現状況に注目する。
・8月21日に北米で皆既日食が見られるので、その前後の太陽のコロナに注目する。
(8月21日は共同観測期間外だが、ひので自身は日食を観測予定)
などなど、黒点が少なくてもいろいろ注目するポイントはあると思っています。参考にしていただければと思います。
太陽をひのでといっしょに観測することで、充実した研究活動を行うことを期待しています。また、科学館・公開天文台は展示活動に、学校教員の方は学校授業等に活用していただければと思います。
詳しくは、以下のホームページをご覧下さい。
http://hinode.nao.ac.jp/user/yaji/hinode/issho/
(English version)
http://hinode.nao.ac.jp/user/yaji/hinode/issho/index_e.html
(参考)
HOP173「EPO campaign observation mainly for high school students」
http://www.isas.jaxa.jp/home/solar/hinode_op/hop.php?hop=0173
(英語のページです)