「ひので」が解き明かす太陽の謎

私たち地上に住む人類にとって多大なる影響を与えてきた太陽、有史以前から人類はこの太陽を観測してきましたが、まだまだ多くの謎が残されています。「ひので」は、特徴的な3つの最先端望遠鏡を使い太陽の謎を解明してきました。その挑戦と成果をぜひご覧ください。

1981
ASTRO-A
ひのとり
1991
SOLAR-A
ようこう

「ひので」の概要

太陽観測衛星「ひので」は2006年9月23日に内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた太陽観測衛星です。「ひので」は、大成功をおさめた「ようこう」衛星と同様に、日本、アメリカ、英国3国の国際協力を中心に開発が進められました。日本は、衛星システムおよび可視光望遠鏡の本体部分とX線望遠鏡のカメラの製作を担当しています。打ち上げから10年、さまざまな成果をあげてきた「ひので」プロジェクトの概要をまずはご覧ください。

2006
SOLAR-B
ひので

最先端望遠鏡の特徴

「ひので」は太陽を観測するための3つの望遠鏡が搭載されています。衛星の丸い本体は、可視光を観測するための可視光・磁場望遠鏡です。本体にぶら下がる形の円筒形の筒がX線望遠鏡、本体の上面には、極端紫外線撮像分光装置がついています。これらの望遠鏡は、太陽の複雑な磁場の動きや、プラズマの立体的な動きなどをリアルタイムで捉えることができる、画期的な太陽観測衛星です。

「ひので」のサイエンス

「ひので」は、高度680kmの宇宙空間から太陽を観測し続けています。宇宙から観測することにより、地上からは見ることができない様々な太陽の姿を観察することができました。3つの望遠鏡による詳細な観測は、様々な研究成果を出し続けています。とくに太陽最大の謎である「コロナ加熱の謎」を解くヒントを見つけ、太陽研究を大きく推進させました。 さらに、太陽の観測は地球規模での気候変動を研究するために重要であり、現在注目されているトピックスの一つです。

もっと知りたい、太陽と「ひので」の謎

みなさまからいただいた質問の中から、よくある疑問にお答えしています。「ひので」のこと、太陽のことをぜひもっと知ってください。

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