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鹿野良平准教授が、第4回宇宙科学研究所賞を受賞

 SOLAR-C準備室の鹿野良平准教授が、第4回宇宙科学研究所賞を受賞しました。受賞の理由は、「『ハンレ効果による彩層・コロナの磁場情報を取得する新手法の原理実証』の解明」で、観測ロケット実験CLASPの成功により、今後の太陽上空磁場測定に新たな道を切りひらいた功績が評価されました。宇宙科学研究所賞は、JAXAの宇宙科学・探査プロジェクトの実施にあたり、その成功の鍵となった顕著な功績又は貢献のあった外部機関所属者に与えられるものです。
 2018年3月22日に、JAXA宇宙科学研究所にて、表彰式と、鹿野准教授による受賞内容に関するミニレクチャーが行われました。

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JAXA宇宙科学研究所の常田所長(左)と鹿野准教授(右)(©ISAS/JAXA)

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高温で活動的な太陽上層大気の成因を知るために上空磁場測定が不可欠であることを説明する鹿野准教授(©ISAS/JAXA)

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賞状と盾(©国立天文台)

鹿野准教授のコメント

 評価対象となったCLASPによる成果は私個人で得たものではなく、CLASPチーム全体にいただいた賞だと思っています。当該成果を宇宙科学研究所に評価されたことを嬉しく思います。
 引き続き再フライト「CLASP2」があり、今、準備が順調に進んでいるところです。さらなる成果を得て、今後も飛翔体を使った太陽観測、特に偏光観測に貢献していきたいと思います。

受賞理由の解説

 6000度の太陽表面から上空にエネルギーが運ばれ、100万度の大気=コロナを形成するメカニズムには磁場がかかわっていると考えられていますが、その詳細の解明には、「ひので」が測定している太陽表面磁場だけでなく、上空の磁場情報が不可欠です。しかし、上空に行くと磁場強度は弱くなり、従来の「ゼーマン効果」による偏光のみを用いる手法では測定が難しくなります。そこで、鹿野准教授らは、「ハンレ効果」による偏光を用いる新しい手法で太陽表面の上の彩層、さらに彩層とコロナの境界層の磁場情報を取得する観測装置を開発し、ロケットに載せて観測する実証実験「CLASP」を実施し、磁場情報の取得に成功しました。現在、鹿野准教授らは「CLASP」観測装置を改造し、2019年の再飛翔実験「CLASP2」に向け準備を行っています。

◇宇宙科学研究所賞については以下をご参照ください。

http://www.isas.jaxa.jp/about/isas_award/

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