お知らせ

第6回SOLAR-B国際科学会議、開催される

 11月8日から11日にかけ、京都市国際交流会館にて第6回SOLAR-B国際科学会議が開かれました。SOLAR-B国際科学会議は年に1回行われ、各国の研究者へSOLAR-B衛星プロジェクトの進捗状況を知らせるとともに、SOLAR-B衛星で注目すべき科学的テーマを議論する場となっております。今回は、国際科学会議初の京都での開催という事もあり、世界16カ国から130名を越す研究者が参加しました。

 はじめに、衛星プロジェクトマネージャーや各観測装置の責任者から、衛星・観測機器の開発・製作が順調に進んでいるとの報告がなされたあと、SOLAR-B衛星のデータを使って研究するテーマについて議論がなされました。例えば、可視光望遠鏡のデータを使って太陽内部の構造を調べる方法・フレア等の爆発で発生しコロナ中を伝播する衝撃波を観測することによりコロナの構造を調べる方法・地球に影響を及ぼすCMEが発生するメカニズム等など、議論の内容は広い範囲にわたっていました。もちろん、SOLAR-B衛星の目的であるコロナ加熱問題・フレアの発生メカニズム等々はさらに深い議論が行われました。また、打ち上げまで1年を切ったということもあり、打ち上げ直後の3ヶ月間にSOLAR-B衛星でどのような観測を行なうべきかを議論しました。

 今回、打ち上げ前最後の科学会議ということで、観測機器開発関係者の国々のほかに中国・韓国・台湾などアジアの研究者が多く参加されました。打ち上げ後は、これら多くの国々の研究者と協力し合って、SOLAR-B衛星から得られる科学的成果を最大限にしていきたいと思っています。

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  国際会議での発表の様子(国立天文台) 発表を聞く国際会議の参加者(国立天文台)

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