開発状況

OTA熱光学試験用真空チャンパー宇宙研設置

国立天文台 Solar-B推進室


図1.真空チャンバー

 国立天文台では2001年からSolar-B可視光望遠鏡(OTA)熱光学試験用真空チャンバーの製作を大阪真空で進めてきたが4月に完成した。現地立会い検査に合格し、5月18日に宇宙研・構造機能試験棟へ搬入、組立、19-20日の機能試験でもリーク、真空排気、熱循環機能、ベーキング、電気系とも合格し、正式に納入された。
 図1は構造機能試験棟西側独立基礎上に設置された真空チャンバーで、寸法は外径1950mm、高さ4200mmで重量は6000Kgである。地震などによる倒壊を防ぐため脚部をアンカーボルトに固定してある。真空チャンバー右側の円筒はターボ分子ポンプ、その右がドライスクロールポンプである。チャンバー足元の円筒は運転前に与圧をかけるコンプレッサーである。

image003.jpg

2.真空チャンバー操作系

 図2は真空チャンバー制御系で、右奥からベーキングヒーター制御盤、真空ポンプ制御盤(青色)、白色同形状がバスサーキュレータ、手前が水冷却器、左にドライスクロールポンプ、奥の銀色に輝くのがターボ分子ポンプである。
 現在、機能試験を続けているが、試験の詳細は真空チャンバー作業日報をご覧下さい。
 設置に至るまでには小杉先生、構造棟の下瀬さんには大変お手数をかけ、ご配慮いただきました。衛星グループ、宇宙研各位にも配慮いただきました。電気配電盤製作、設置作業では天文台開発センター・マシンショップの福田、金子さんに協力いただきました。皆様に感謝いたします。

image005.jpg

OTA真空チャンバーグループ
一本、野口、中桐、田村 (野口記)

当ページの画像、映像のご利用については、こちらをご覧ください。当ページの画像、映像でクレジットが明記されていないもののクレジットは『国立天文台/JAXA』です。当ページ内の、クレジットが『国立天文台/JAXA』、『国立天文台/JAXA/MSU』および『国立天文台、JAXA、NASA/MSFC』である著作物については、国立天文台が単独で著作権を有する著作物の利用条件と同様とします。著作物のご利用にあたっては、クレジットの記載をお願いいたします。なお、報道機関、出版物におけるご利用の場合には、ご利用になった旨を事後でも結構ですのでご連絡いただけますと幸いです。ご連絡はsolar_helpdesk(at)ml.nao.ac.jp((at)は@に置き換えてください)にお願いいたします。

page top