開発状況

太陽電池パドル火工品衝撃試験終了 2002年6月10-11日

 太陽電池パドルは、衛星搭載の電子機器を動かすのに不可欠な電力を作り出す重要な部分です。Solar-B衛星全体で必要な電力量は1キロワット程度であり、長さ3~4mある太陽電池パドルが2翼付きます。太陽電池パドルは大きいため、ロケット打ち上げ時は折りたたんで衛星バス+X面と-X面に取り付けられています。初期軌道投入後に火工品(ワイヤカッタ)で止め金具(ワイヤ)を切断し、太陽電池パドルの翼が広げられます。本試験は火工品点火の際に発生する衝撃のレベルが問題ないレベルであることを確認するための試験です。衛星および望遠鏡の各部にて加速度計で測定を行い、問題ないレベルであることを確認した。

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+X面側に取り付けられた太陽電池パドル

 なお、太陽電池パドル火工品衝撃試験実施後に、太陽電池パドルを一部展開させた。太陽電池パドルが衛星バスに取り付いている箇所は、FPP(可視光望遠鏡の焦点面パッケージ)に近く、太陽電池パドルのヒンジ、ケーブルがFPPとの間に十分なクリアランス(すき間)があることを確認するためである。

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太陽電池パドルを一部展開させ、FPP(可視光望遠鏡の焦点面パッケージ)とのクリアランス(すき間)が十分にあることを確認している。

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