開発状況

Solar-B X線望遠鏡カメラ開発

Solar-B衛星のX線望遠鏡は、角分解能1秒角と「ようこう」の性能を大幅に向上させた次世代X線望遠鏡である。X線ミラーおよび構体(図1)を米国で、X線CCDカメラ(図2)を日本で製作し、特に、国立天文台は、CCDの単体性能試験も含めたX線カメラの較正試験の責任担当である。

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これまで、台長留置金、校費、科研費などで、X線モノクロメーター、中型真空槽、クリーンブースを整備し(図3、図4)、平成13年度には、開発実験棟プロジェクト室1をクリーンルーム化した。現在までに、
・ 平成12年6月 CCDゲインの温度依存性測定
・ 平成12年7月 X線モノクロメータのファースト
ライト(図4)
・ 平成13年3~5月 X線カメラの構造・熱試験体
(MTM/TTM品)のベーキング(図5)
・ 平成14年4~5月 CCDのX線照射試験
・ 随時     接着剤等のアウトガス測定
の試験に利用されてきた。なお、平成13年5月にベーキングしたカメラのMTM/TTM品は、平成14年1~3月に米国の鏡筒と組み合わされて、構造試験(図1)と熱試験にかけられた。現在、Solar-B衛星システム構造・熱試験に供されているところである。

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来年度には米国で、XRTフライト品の最終試験を行う予定であり、日本で開発しているX線CCDカメラも平成14年度末まで完成させる必要がある。そこで今年度、国立天文台の試験装置を用いて、

・ CCD性能評価試験
・ 構造熱設計検証
・ フライト品ベーキング&アウトガス測定
を完了する必要がある。

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