開発状況

UVSORでの長波長X線の量子効率測定速報

鹿野良平(国立天文台)


 平成14年6月10日(月)~15日(土)に、愛知県岡崎市の極端紫外実験施設(UVSOR)に出張し、X線望遠鏡のPM-CCDの量子効率を測定した。FM-CCDの測定のリハーサルも兼ねて、図1のようにビームライン(BL-5B)横にクリーンブースを設置し、CCD準備はすべてブース内で行なった。ブース内のクリーン度は、7000-8000(典型値)、300程度(最良値)。

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図1:BL-5B横に設置したクリーンブース。

図2に測定室内の機器配置を示す。左から、出射口(0.5mmピンホール)、金属薄膜フィルター(アルミなど)、参照用SSD検出器、シャッター、CCD試験箱、冷却部である。
CCDは金メッキされたインバーハウジングの中に入れられたあと、試験用のアルミ箱の中に入れられている。

図3では、CCD試験箱の入射窓から、金メッキされたハウジングが見えているのがわかる。

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図2:測定室内の配置。

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図3:CCD部クローズアップ。

図4に暫定的なCCD量子効率を示す。実線は最もフィットした簡易モデル分布。なお、縦軸のスケールについては、システムゲインの測定を行なっていないので、フルウェルから暫定的なゲインを推測してプロットしている。Fe55によるゲイン測定が急務である。

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図4:暫定的な量子効率。システムゲインを測定していないので、縦軸は今のところ任意スケール。
実線はフィットした簡易モデル分布。

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