2011年6月2日 部分日食
2011年6月14日
自然科学研究機構 国立天文台
太陽観測衛星「ひので」は、2011年6月2日(日本時間)に起きた日食を観測しました。 この日食は日本からも北日本などで早朝に部分日食として見えました。 地上680kmを周回する「ひので」からは、日本から見るより大きく欠けた部分日食(食分0.51)として観測しました。
(地上から観測できる日食については 国立天文台暦計算室の 日食各地予報 を参照してください。)
「ひので」は月の影に2回入りました。 1回目は 6月2日 5時36分から5時47分(日本時間) に起き、 2回目は同日 7時06分から 7時16分に起きました。 (本ページの時刻は、記述が無い限り日本時間で表記します。 世界時間ではこの日食は 6月1日 20時台と 22時台に起きています。)
本ページの画像の色は着色したものです。
「ひので」がとらえた部分日食
1回目の日食
1回目の部分日食は 5時36分に第1接触となり、 最大が 5時41分、第4接触は 5時47分でした。 月は太陽の右上から入り、左上に出て行きます。
- X線望遠鏡全面画像によるムービー
表示されている時計は世界時のため、日本時間より9時間遅れています。
◦ムービー: 1回目の日食(時計あり)
- X線望遠鏡全面画像
クリックすると拡大画像(1024x1024)を表示します。
ここにあるものがオリジナルサイズです。これ以上の高解像度のものはありません。 - 「ひので」から見た月の移動の様子
クリックするとpdfファイルが開きます。
図中の時刻はすべて世界時です。
- 予報計算:相馬充(国立天文台)
2回目の日食
2回目の部分日食は 7時6分に食の始め(第1接触)となり、 最大が 7時11分、食の終り(第4接触)は 7時16分でした。 月は太陽の右上から入り、左に出て行きます。
- X線望遠鏡全面画像によるムービー
表示されている時計は世界時のため、日本時間より9時間遅れています。
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- ムービー: 2回目の日食(時計あり)
- X線望遠鏡全面画像
クリックすると拡大画像(1024x1024)を表示します。
ここにあるものがオリジナルサイズです。これ以上の高解像度のものはありません。
「ひので」から見た月の移動の様子
クリックするとpdfファイルが開きます。
図中の時刻はすべて世界時です。
予報計算:相馬充(国立天文台)
「ひので」軌道と月の影
太陽から見た地球と月の影の位置関係に、「ひので」の軌道を合わせた図です。 それぞれ、2回ある「ひので」から見た最大日食の時間の位置関係になります。
クリックすると大きな画像が表示されます。詳しくは画像中の解説を参照してください。
「ひので」によるこれまでの日食観測
- 「ひので」が見た金環日食(2011年1月4日)
- 7月22日皆既日食 〜「ひので」衛星から見た日食を即時公開〜 (2009年7月22日)
- 3月19日の部分日食 〜宇宙では皆既日食〜「ひので」衛星の観測した皆既日食 (2007年3月19日)
- 部分日食観測 〜月の凹凸が見えた!〜(2007年2月17日)
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