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ひので衛星の15年


Hinode_2006-2021_nologo2.pngのサムネイル画像図. ひので衛星搭載X線望遠鏡で撮影した2006年〜2021年の太陽。年のラベルが付けられたそれぞれの画像は、各年の太陽コロナを示しています。[クレジット: 国立天文台/JAXA/MSU]

 太陽観測衛星ひので (SOLAR-B) は、2021年9月23日に打ち上げ15周年を迎えました。15年間にわたる運用は、日本の太陽観測衛星として最長の記録です。

 15年は、太陽活動の11年周期を一通り観測できる時間です。上の図では、ひので衛星搭載のX線望遠鏡 (XRT) が撮影した2006年から2021年までの太陽のX線画像を並べています。X線では、コロナと呼ばれる太陽上空にある温度100万度以上の大気を見ることができ、16枚の画像からはコロナが明るい年と暗い年があることがわかります。2006年は、黒点数が減り活動が静かになりつつありました。2008年に底を打った後は、一転して活動が活発になり、2014年頃にピークを迎えてコロナも最も明るくなりました。現在、ひので衛星は2019年以降再度上昇している太陽活動を目の当たりにしています。

 ひので衛星は、国立天文台と宇宙航空研究開発機構 (JAXA) を中心に国際協力のもとで開発され、2006年9月23日に鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所からM-Vロケット7号機で打ち上げられました。ひので衛星の科学運用は、国立天文台とJAXAのほか、アメリカ (NASA)、イギリス (STFC)、欧州宇宙機関 (ESA)とノルウェー (NSC)との協力のもとで進められています。

 今後も、ひので衛星の活躍にご期待ください。

ひので衛星打ち上げ15周年記念ロゴ

Hinode_15yearslogo.pngひので衛星打ち上げ15周年記念ロゴ [クレジット: 国立天文台]

ひので衛星XRTで見た太陽活動周期 (2006〜2021年の太陽コロナ)

注:上記年表記あり・なしの各画像のクレジットはすべて「国立天文台/JAXA/MSU」です。

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