平成25-29年度 科学研究費補助金 基盤研究 (S)
「太陽コロナ・彩層加熱現象に迫る-ひので・IRIS・CLASPからSOLAR-Cへ」

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ワークショップ

「IRIS」・「ひので」衛星データ解析ワークショップ(実施済)

update: 「IRIS」・「ひので」データ解析ワークショップの報告を掲載しました。(2015/4/15)

    2013年に打ち上げられたNASA・Interface Region Imaging Spectrograph (IRIS)衛星は「ひので」に匹敵する解像度で太陽彩層・遷移層の紫外線スペクトルを分光観測することに成功しました。観測開始から1年以上経過し、活動領域やフレアなど様々な観測対象の良質なデータが取得されています。本解析ワークショップでは、IRIS-ひので共同観測で取得されたデータを共同で解析し、解析のノウハウを共有するとともに、多波長撮像・分光データを使い彩層・遷移層で発生する物理過程の理解を目指します。解析テーマ別に3~4班にグループ分けし、グループ単位で解析を行って頂きます。最終日に解析結果の報告会を持ちます。面白い結果が得られた場合には、5月にアメリカ・ボルダーで開催される「IRIS 4 Workshop」に発表を申し込むことも視野にいれています(https://www2.hao.ucar.edu/iris-4-workshop)。

  • 日時:2015年3月2日(月) - 4日(水)
  • 場所:国立天文台三鷹キャンパス
  • 主催
    文部科学省科研費基盤S
    「太陽コロナ・彩層加熱現象に迫る-ひので・IRIS・CLASPからSOLAR-Cへ」
    (研究代表者・常田佐久)
    http://hinode.nao.ac.jp/KakenS/
  • 世話人
    岡本丈典 (JAXA宇宙研), 今田晋亮 (名古屋大学), 勝川行雄 (国立天文台)

詳しい案内はワークショップページを御覧下さい。
http://hinode.nao.ac.jp/user/katsukaw/iris2015/

「IRIS衛星による彩層・遷移層研究」ワークショップ(実施済)

update: 「IRIS衛星による彩層・遷移層研究」ワークショップの報告を掲載しました。(2014/5/14)

    2013年に打ち上げられたNASA Interface Region Imaging Spectrograph (IRIS)衛星は「ひので」に匹敵する解像度で紫外線域のスペクトル線を分光観測することに成功し、「ひので」・SDO衛星等と組わせることで、彩層・遷移層で発生するジェットや波動などの磁気流体現象の研究に大きな進展をもたらすことが期待されています。 一方、観測される分光情報から物理量を引き出すには、それらのスペクトル線が太陽大気中でどのように形成されるのかを理解することも必要です。 本ワークショップでは、彩層・遷移層線の輻射輸送計算をもとに、IRISを使った研究をリードしているJorit Leenaarts氏とTiago Pereira氏を招聘し、IRISが観測する彩層線・遷移層線の形成について講義して頂く予定です。 またIRISデータを実際に触れる実習の時間を設けています。

  • 日時:2014年3月24日(月) - 26日(水)
  • 場所:国立天文台・コスモス会館会議室
  • 主催:文部科学省科研費基盤S
    「太陽コロナ・彩層加熱現象に迫る-ひので・IRIS・CLASPからSOLAR-Cへ」
    (研究代表者・常田佐久)
  • 世話人:加藤成晃, P. Antolin, 勝川行雄 (国立天文台), 岡本丈典 (JAXA宇宙研)

詳しい案内や講義資料はワークショップページを御覧下さい。
http://hinode.nao.ac.jp/user/katsukaw/iris2014/

第5回 CLASP特別講義 (実施済)

update: 第5回 CLASP特別講義 報告を掲載しました。(2013/8/28)
update: プログラムを最終告知のものに差し替え、発表ファイルへのリンクを作成しました。発表ファイルの参照には認証が必要です。(2013/8/12)
  • 第5回 CLASP特別講義 報告
  • 発表ファイル(講演プログラム)
  • 概要

    日米を中心に開発が進む観測ロケット実験CLASP (Chromospheric Lyman-AlphaSpectro-Polarimeter, URL: http://hinode.nao.ac.jp/CLASP/) は、ライマンα線での高精度偏光分光観測を行い、彩層~遷移層の磁場診断を行うことを目的としています。本ロケット実験は、真空紫外線での偏光分光観測技術を検証するとともに、ハンレ効果を用いた磁場計測手法の確立を目指す、パスファインダーです。

    これまで我々は、観測装置の開発を進める一方、データ解析を率先して行いたいという観点から、核融合研の後藤准教授を中心に、ハンレ効果の原理の理解に取り組んできました(第1回~第4回CLASP特別講義)。そしてこれまでの努力が結実し、スペインとの共同研究の成果も相まって、その定量評価が可能となり、磁場診断手法としての有用性やデータ解析戦略について議論できるまでになりました。今回の講義では、それらの成果報告を行うとともに、最大限の科学成果を引き出すためのCLASP観測プランについて議論したいと思います。

    本研究会のターゲットはCLASPですが、その先にあるSOLAR-Cへの適用を見越していることは言うまでもありません。その根幹は、彩層~遷移層の磁場診断手法として近年注目を浴び始めている「ハンレ効果」に関して、その量子力学的枠組みを理解し、どのようにしてデータ解析に適応できるか、そこで得られるサイエンスは何かについて検討を進めるということです。そういった観点から、CLASPはもちろんのこと、SOLAR-Cや地上観測を推進されている方々にも広く興味を持っていただける内容となっています。

    ##初めての参加を検討されている方へ##

    午前中~午後の最初をたっぷりハンレ効果の復習にあてる予定です。また、これまでの講義資料もWEBにアップされているので、そちらも事前に目を通していただいておくとよりスムーズかと思います。過去の講義資料置き場については文末を御覧ください。

  • 日時
    7月20日(土)10:30 - 17:00
  • 場所:国立天文台・講義室
  • 講演プログラム
    10:30 - 12:00
    Overview of Hanle effect (M. Goto/NIFS)
    -密度行列を用いた量子力学的取り扱いを通して、ハンレ効果のエッセンスを理解する。
    発表ファイル(PDF)認証必要
    12:00 - 13:00
    Lunch
    13:00 - 13:30
    Ingredient of atomic polarization -Anisotropic illumination- (R. Ishikawa/NAOJ)
    -Milne-Eddington大気モデルを用いて、観測波長や観測領域に応じた輻射場の非等方性の振る舞いを定性的に理解する。
    発表ファイル(PDF)認証必要
    13:30 - 14:30
    Hanle effect in the Ly-alpha line (M. Goto/NIFS)
    14:45 - 15:45
    Capability of Ly-alpha Hanle effect as a tool of magnetic field measurements and strategy for data analysis (R. Ishikawa/NAOJ)
    発表ファイル(PDF)認証必要
    16:00 - 16:30
    On the magnetic fields in the upper chromosphere & transition region -Insight from R-MHD simulation- (Y. Kato/NAOJ)
    発表ファイル(PDF)認証必要
    16:30 - 17:30
    Discussion on the CLASP observing target (all)
    -Baseline of observing target (R. Ishikawa)
    -Comment from Prof. Kusano
    ※外国人の参加者がいるため、講義は英語で行います。
  • これまでの講義資料置き場
  • 旅費補助
    今回の研究会では、旅費補助が可能です。希望される方は、期日前に忘れずに申 し込みを行なってください。
  • 参加申し込み(締め切り7/1)
    昼食の準備、資料の印刷、旅費補助の手続きを行うため、下記フォームを記載 し、参加申し込みをお願いします。
    ----- 既に締め切っています ---
    -------CLASP特別講義・申し込み-------
    お名前:
    所属:
    連絡先(電子メール):
    
    昼食用お弁当*(該当する方を残す):希望する・希望しない
    旅費補助:希望する・希望しない
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    *当日食堂はお休みです。また、まわりにレストランもないため、お弁当(500 円+αくらい)をまとめて頼もうと思っています。
  • 主催
    ・文部科学省 科研費 基盤S 「太陽コロナ・彩層加熱現象に迫る-ひので・IRIS・CLASPからSOLAR-Cへ」 (研究代表者・常田佐久)
  • 世話人
    後藤基志(核融合研・国立天文台)、石川遼子(国立天文台)